ご無沙汰しております。
最近は不思議なめぐり合わせもあり、様々なところで創業相談のお話を頂くことが多い古川です。そこで、今日は特に東京都で創業しようとしている方向けに、制度などのざっくりサマリーを共有したいな~と思います。
1. 東京都の創業支援制度の概要
まずは、東京都の創業支援制度がどんなものか、ざっくりとご紹介します。東京都は、創業をサポートするために多種多様な制度を用意しています。これには、融資制度、補助金、インキュベーション施設(相談などの公的な支援をその場で受けられたり、シェアオフィスとしても活用可能な支援施設)などが含まれます。
2. 創業時に使える具体的な支援制度
2.1 創業融資制度
創業時に一番気になるのが資金ですよね。東京都には、創業者向けの融資制度があります。これは低金利で資金を借りることができる制度です。例えば、東京都中小企業融資制度は、創業予定者や創業後間もない方が利用できるものです。(いわゆる制度融資と言われるものです)
申請方法と手続き
申請は必要な書類を揃えて提出することから始まりますが、それだけではありません。審査がありますので、しっかりとしたビジネスプランの準備が必要です。申請に必要な書類としては、事業計画書、資金計画書、個人の信用情報などが求められます。
審査のポイントと留意点
審査では、事業の実現可能性や返済能力が重視されます。提出書類の内容が具体的で現実的であることが重要です。また、書類の不備や説明不足がないように注意しましょう。審査に通過するためには、専門家のアドバイスを受けることも有効です。
女性・若者・シニア 創業サポート事業2.0がかなりおすすめです
女性・若者・シニア創業サポート事業2.0は、この春から始まった新しい創業融資制度です。こちらは、東京都が地域の金融機関(信用金庫、信用組合)と連携し、びっくりするくらいの低金利(固定金利1%以内!)で融資を受けることができ、なおかつ事業計画や創業後のサポートも受けられる制度です。
ただし、条件として都内における女性、若者(39歳以下)、シニア(55歳以上)で創業の計画がある方、又は創業後5年未満(女性は7年未満)の方(NPO等も含む)とあり、年齢・性別の制限を満たしていることに加えて「過去の創業経験も含め、経営経験が5年もしくは7年未満の方」で、なおかつ「都内の需要や雇用を支える事業」であることが必要です。
条件に合致するな…という方、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
2.2 補助金
補助金は、創業時の資金負担を軽減するための重要な支援制度です。補助金は事業の特定の目的に対して支給されるもので、返済の必要がない点が大きなメリットです。ただし、補助金を受け取るためには、申請と審査、手続きが必要です。
主な補助金の種類と要件
- 創業助成金:新しいビジネスの立ち上げに必要な経費をサポートします。具体的には、オフィスの賃料や設備費、人件費などが対象です。
- 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者向けに、必要な経費をサポートします。創業助成金でサポートされる賃料や人件費は対象とならず、もっぱら機械装置費や広報費がメインです。
申請手続きと審査
補助金の申請には、事業計画書や経費の見積書などが必要です。また、申請書類を提出した後、審査があります。審査では、事業の将来性や地域経済への貢献度が評価されます。審査を通過するためには、具体的な数値データや実現可能な計画を示すことが求められます。
※詳しい情報については、以下のフォームからお問い合わせください!
2.3 企業支援施設
東京都には、創業者向けの企業支援施設も充実しています。例えば、シェアオフィスやコワーキングスペース、インキュベーション施設などがあります。これらの施設では、オフィススペースだけでなく、ネットワーキングの場や専門家のアドバイスも受けられます。
利用方法とメリット
利用方法は、施設のホームページから簡単に申し込むことができます。メリットは、低コストで利用できることや、同じ志を持つ人たちと交流できることです。
3. 創業に役立つサポートサービス
3.1 創業セミナー・講座
創業を考えているなら、まずはセミナーや講座に参加してみるのもおすすめです。東京都では、無料や低価格で受講できるセミナーがたくさん開催されています。具体的な例としては、ビジネスプランの作り方やマーケティング戦略の立て方などがあります。
受講方法とメリット
受講方法は簡単で、オンラインや対面で参加できます。参加することで、新しい知識やスキルを身につけるだけでなく、同じ目標を持つ仲間と出会えるのも大きなメリットです。
3.2 専門家によるアドバイス
創業にあたっては、専門家のアドバイスを受けることも重要です。東京都では、無料で相談できる窓口や、専門家を派遣してくれる制度があります。
実際の事例紹介
例えば、ビジネスプランのブラッシュアップや、資金調達の方法について具体的なアドバイスを受けた方が、「実際に融資が通った」「事業計画が具体化した」などの成功事例があります。
4. 支援制度の申請のコツ
支援制度をうまく活用するためのポイントはシンプルで、「(多かれ少なかれ)なるべく専門家の意見は聞いた方がいい」ということです。
よくある失敗と成功のポイント
- ありがちな失敗:書類の不備や申請期限の超過。審査を要するものの場合、そもそも計画書自体の品質が低いとどれだけ頑張って書いても融資や補助金に通らない…ということになりがちです。
- 成功のポイント:しっかりと準備をして、事前に専門家のアドバイスを受けること。
5. まとめ
東京都の創業支援制度は、これからビジネスを始める方にとって大きな助けになります。この記事を参考に、ぜひ制度を活用して、一歩踏み出してみてください。初めは不安もあるかもしれませんが、サポートを受けながら進めれば、きっと成功へとつながります。頑張ってくださいね!
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