
3月中旬の皇居。この前まで雪が降っていたのに…。暖かくなりましたね
1. 桜の枝が満開に:春と新しいスタートの予感
少し前まで「早く暖かくならないかな」と待ちわびていたのに、最近は急に春らしい陽気になりましたね。わたしも朝起きて窓を開けたとき、優しい空気が(花粉と共に)流れ込んでくるのを感じて「ああ、本格的な春だなぁ」と思わずほっこり。キッチンに飾っていた桜の枝が満開になっていたのにも驚きました。この春の空気感って、なんだか新しいことを始めたくなる魔法があるような気がします。
企業にとっても、4月は新しいスタートの季節。新入社員の皆さんを迎え入れ、組織全体がフレッシュな空気に包まれる時期ではないでしょうか。わたし自身も、新入社員研修に向けて準備を進めているところです。
2. 研修講師としての私の活動
改めまして、ブルームパートナーズ株式会社の古川里奈です。普段は経営コンサルティングのお仕事が中心ですが、企業向けの研修講師としても活動しています。大手から中小企業までさまざまな現場を訪問し、主に新入社員研修やIT基礎、DX、生成AIなど、最新のトレンドを踏まえた研修を提供しています。毎年新入社員研修が始まるこの時期は繁忙期です!現場に行くと、「うちの新人研修、そろそろ内容を刷新したい」「社会人としての基本はもちろん、ITやAI活用も学ばせたい」というご要望もよく聞こえてきます。
当社では、通常の新入社員研修のほか、「IT基礎・DX活用」「生成AI研修」といったテーマを取り扱っています。わたし自身は、これからの時代を担う新入社員の皆さんが、いかに“いまどきの仕事環境”にスムーズに適応できるかという点に力を入れています。
3. 新入社員研修に「IT・DX・AI」は必要?
「新入社員研修」と聞くと、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルが頭に浮かぶ方も多いでしょう。もちろん、社会人としての基本はとても大切です。
しかし、最近のビジネスシーンを見渡すと、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAIの活用が加速度的に進んでいます。そうした潮流に合わせ、若手のうちから最低限のIT知識やAIリテラシーを身につけておくと、のちのキャリア形成に大きくプラスになるのです。
- IT基礎:たとえば、クラウドサービスやオンラインコミュニケーションツールを使いこなすスキルは必須。さらに、便利なITツールを使う上ではセキュリティ意識の醸成も欠かせません。
- DX研修:規模が小さい中小企業でも、“小さく始めるDX”は十分可能。ビジネスプロセスの見直しやデータ分析を学ぶことで、業務効率が飛躍的に向上するかもしれません。
- 生成AI研修:最近話題のChatGPTなどを用いて「業務効率化」「アイデア創出」を体験すると、AIの可能性を具体的にイメージしやすくなります。
もちろん「ITが苦手」「普段あまりデジタルツールを触らない」という方もいらっしゃるでしょう。そうした新入社員から管理職・経営者の方まで、わかりやすく、必要最低限から学んでいくための研修プログラムを心掛けています。
4. 研修は“投資”だけれど、費用・助成金も気になる
中小企業の経営者や人事担当の方とお話ししていると、「うちは研修に使える予算が少ない」「助成金があれば使ってみたいけれど、手続きが難しそう」というご相談をよく受けます。新入社員研修は大切だとは思っていても、なかなか踏み切れないケースもあるようです。
実際、国や自治体による助成金制度がいくつかあり、要件を満たせば研修費用の一部を補助してもらえることがあります。申請手続きが複雑に感じるかもしれませんが、条件に合えば大きな助けになる場合もありますし、専門家の力を借りて申請を進める企業様もいらっしゃいます。(必要に応じて、提携する専門家もご紹介しています)
私自身も、「費用対効果をどう確保するか」という課題は常に意識しています。研修はコストではなく、将来的に企業を支えてくれる人材を育てる投資と捉えていただくのが理想です。そのためにも、実施前の打ち合わせで「今年はどんな人材を育てたいのか」「社内の業務にITやAIをどう取り入れたいのか」などをじっくりヒアリングし、研修をカスタマイズしています。
5. 新入社員研修が「漫然と同じ内容」にならないために
長年、さまざまな企業の研修に携わる中で感じるのが、「会社の方向性や市場環境は変わり続けているのに、新入社員研修だけが毎年変わらない」という問題です。ビジネスマナーや会社の概要説明はもちろん大切ですが、それだけでは現代の急速なIT・DX化に対応しきれないかもしれません。
「今年のうちの会社は、どこに力を入れたいか?」
「どんな人材が成長してくれれば事業にプラスになるか?」
こうした問いをしっかり考えたうえで、研修内容をアップデートすると、新人たちのモチベーションも高まりやすいのです。特に中小企業では、一人ひとりの役割が大きく、ITやDXに関する“ちょっとしたヒント”がすぐ会社の業績に結びつくことも。毎年同じカリキュラムをルーティンで回すのではなく、「今年はAIの基礎をちょっと紹介してみよう」「少人数でもDXを始められるかもしれない」などの視点を取り入れるのがおすすめです。
6. 私が大切にしている準備とこだわり
新入社員研修に限らず、私が研修を組み立てるときには以下のステップを重視しています。
- 事前のヒアリング: 「今年度の経営方針」「現状の課題」「新人に期待する役割」などを細かくお伺いして、研修の狙いをはっきりさせます。DXやAIに力を入れるなら、どの程度の範囲を扱うかも企業ごとに異なります。
- 最新の情報収集: 生成AIやクラウドツール、SNSの活用など、ビジネスの“最前線”で使われているテクノロジーを例に挙げて、「新人目線でも興味を持てる」内容にアップデートします。
- 現場でのフィードバックを反映: 研修のたびにアンケートや質問を通して、「ここはもっと分かりやすくしたほうがいい」「このワークは時間を長めに取ったほうが成果が大きい」といった改善点を洗い出し、次回に活かします。受講者との対話が、私自身の学びにもなるんです。
こうした準備をしっかり行うことで、「ただ“なんとなく受けさせる”だけの研修」にならないように気を配っています。やはり新人の方々にとっては、自分のキャリアの第一歩ですから、一歩踏み込んだ実践的な内容を提供したいと思うのです。
7. まとめ:新入社員研修を一緒にアップデートしませんか?
新入社員研修は、企業がこれからの未来を創る人材に対して「私たちはこういう考え方で仕事をしている」「これからの時代はこういうスキルが大事だ」というメッセージを伝える絶好の機会です。とくにITやDX、生成AIなどの最新トレンドは、企業の規模に関係なく導入のハードルが下がりつつある分野でもあります。新人時代からこうした領域に触れておくと、あとから大きなリターンを得ることも十分に可能です。
「でも、うちには十分な研修ノウハウがない……」「助成金が使えないか知りたい……」といった不安がある方も、ぜひ一度ご相談いただければと思います。助成金の申請要件や手続きは企業によって違いますが、まずは全体像を知ってから検討するだけでも、新たな道が開けるかもしれません。
桜が満開になったかと思えば、あっという間に散ってしまう──そんな春の儚さやスピード感を目の当たりにするたび、「人が育つスピードも、きっと想像以上に早いんだろうな」と感じます。だからこそ、最初の研修で得られる学びと刺激は大きいはず。漫然と行うのではなく、今の時代の空気を取り入れた新入社員研修を一緒に作り上げてみませんか?
もしピンと来るものがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。皆さまの企業にとって、今年の春が新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
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